ゆるっと主婦の自立日記

今日もいちにち、なんとかなる~

雨音とセンチメンタルな日/【漫画レビュー】Paradaise Kiss

 

こんばんは🌙

 

雨が降る中、幼少期からの旧友とカフェで話しながらほっとしたような懐かしいような気持ちになった一日だった。

 

ふと思うんだけど、小さい頃に家族との関わりで感じたさみしい気持ちだったり、悲しい気持ちは大人になっても形を変えてその人に付きまとうと思う。そのくらい、子供時代の親との関係形成は重要だと私は思う。

 

 

私は両親が大好きだし、何不自由なく育ててもらったことが当たり前じゃないという事の大きさに主婦になってから本当の意味で気が付いて、親の偉大さに泣きたくなったことがある。本当に人を育てるって並大抵の気持ちじゃ達成できないなと思うんですよね。本当にありがとうしか出てこないね。

 

 

 

ただ、一方で漠然とした寂しさや不安感に襲われることがある。きっと幼少期のころの父との関係形成が関係していると思うことがある。父はほとんど家にいなかった。家にいるときは、腫れ物に触るように慎重に接していた。怖かったし、怒られたときに殴られたこともある。家を閉め出されて泣きながら深夜の街をチャリで滑走して、友達の家に泊めてもらったこともある。そのたびに母が助けようと手を伸ばし続けてくれた。

 

 

”どうやったら、父に私を認めてもらえるんだろう”って、小さい頃、いや高校生になっても、大学生になっても頭の片隅で常に意識していた気がする。

 

別にかなり不幸な家庭環境ではなかったけど、いない父の代わりに家のことを全てこなしていた正社員の母は忙しくて、母ともなかなか自分の気持ちを話す機会がなかった。”お母さんの負担にならないようにいい子でいよう”と思っていましたね。

 

カッとなると見境のない父に対して、愛されたい気持ちと嫌悪感があったと思う。

 

 

結局、認められたくて勉強付けで入った進学校で成績トップにいながらも途中で爆発してしまいました(笑)

 

あの時、鬱病になって辛かったけど、その時の経験が今の私がいるんだよなぁと思う。

 

美談かって思うけど(笑)

 

今日会った旧友も似たような環境で育っていて、子供のころの愛情不足が今の恋愛に反映されてしまって、相手の人は何故か束縛したりする人とばかり付き合ってしまうって、悲しそうに笑って話していた。

 

 

過去、特に幼少期に感じた切なさや悲しさを清算するには大きな努力が伴う。

自分が一番自分を愛して、認めること。これって、難しいんだよね。

 

 

今日は、矢沢あい先生のParadaise Kissについて、同じように思ったから感想を書かせてほしい。

 

実写映画化もしているし、アニメにもなっている本作。

いや、絶対漫画を見てくれ!!(笑)

 

高校性のころに初めて読んでから、何度も読み直しているが、年齢を重ねるごとに思う事や感じることが変わる。登場人物各々の成長や葛藤、そして恋愛の切なさが胸に響く。

 

どうして矢沢あい先生の作品はこうも胸にささるのか。

一人ひとりのキャラクターに人間味があり、リアルな等身大な姿に心揺さぶれる。一度は感じたことがある、登場人物たちの感情から目が離せなくなるんですよね。

 

 

主人公の紫は、進学高校に通う女子高生。受験勉強に追われる日々にふとしたキッカケで服飾専門学校”ヤザガク”に通うジョージ達の学園祭でファッションモデルを務めることになる。母に”認めてもらいたくて”背伸びをして入学した進学校では成績が振るわず、単調な日々を送っていたのに、夢を追いながら前進しているヤザガクの彼らい出会って、自分を見つめ、葛藤しながらも変わっていく主人公。魅力的で奔放ながらに芯があるジョージに惹かれていく。

 

 

うまくまとめられない。。(´;ω;`)

 

主人公の紫も母親との関係から生じたコンプレックスの描写があったり、ヒロインが恋するジョージの母親もかなり奔放であったり。

なんでしょうね、心がきゅっとなるシーンに加えて、一人ひとりの心情描写が丁寧。恋愛漫画である一方、高校生ながらに一人ひとりの青くつたない人生の歩み方に心奪われる青春マンガともいえるし、成長漫画ともいえるし。

 

 

とにかく読んでいない方は是非に!!!(笑)

 

 

 

 

たまには雨もいいよなぁなんて思いながら、おやすみなさい~~